波のまにまに。〜すなみちな日々。

すなみち@楽に生きる方法を模索中。40代ワーキングマザー。日常の思考の波間からなるべく丁寧に言葉を拾って紡ぎたいなと日々言葉を紡いでいます。

夢を見たことで私がなくしたものに気づいた話

昨日、夢を見た。

 

海の見える旅館?みたいなところに、グループで旅行に来てて、さっきまで寝てて今目覚めた、みたいなシチュエーションだった。

 

同室の友達がどこかに行って帰ってきて、「これからどこか一緒に出かけようー」みたいなところで夢が終わった。

 

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けっこうリアルな感じの夢だったので、目が覚めてからもその感覚に浸っていた。

 

夢の世界から現実の私に戻ると、何か大切なものをなくしてしまったような、すごく寂しい感覚がした。

何をなくしたんだろう。しばらくぼんやりと考えていた。

 

やっぱり若さ、とか、元気。かなあ。 

若さを取り戻すのは物理的に難しいかもしれないけど、体力ならまた鍛えれば戻るし、ジムでも通ってみるかあ。

 

若い頃、もっと旅行をしておけばよかったのかなあ。

でもあの頃はあの頃でけっこうあちこち行ったんだけどなあ。

それに、今だって多少無理をすれば、旅行に行けないこともないしなあ。

 

なら一体この寂しさは何なんだ?

まるで何かを永遠に失ってしまったみたいな寂寥感。

 

すると、一つのことに思い当たった。そしてそれは多分当たっている。

 

私が失ってしまったものは、「自分のことだけを考えていればいい時間」だったのではないか。

 

夢の中で私は、誰かのことも思い出しもしなかったから。

 

***

 

今、私がどこかに一人で行ったとしても、きっと旅先で家族のことを思い出してしまう。メールをしたり写真を送ったりしてしまう。

 

「今何をしているんだろう」と考えたり、電話もしてしまうかもしれない。

 

それはきっと幸せなことなんだろうと思うけど、家族ができて「自分のことだけを考えていればいい時間」を失ってしまった。

 

 

でもそのことは、実は多分けっこう前から気付いていることでもあった。

夢を通して、肌感覚でやっと実感できた。

 

何かを得ると、引き換えに何かを失う。

 

それは幸せとか不幸せとか、どっちがいいとかじゃなくて。

ただそういう、事実。

 

だから私が、失ったもののことについてあれこれ思いを巡らせても、寂しいなあ。と感じても、それは別にOK。

 

何より、失ったことに寂しさを感じてるってことに、夢のおかげで気づかせてもらえた。

ありがとう。