夢を見たことで私がなくしたものに気づいた話
昨日、夢を見た。
海の見える旅館?みたいなところに、グループで旅行に来てて、さっきまで寝てて今目覚めた、みたいなシチュエーションだった。
同室の友達がどこかに行って帰ってきて、「これからどこか一緒に出かけようー」みたいなところで夢が終わった。
けっこうリアルな感じの夢だったので、目が覚めてからもその感覚に浸っていた。
夢の世界から現実の私に戻ると、何か大切なものをなくしてしまったような、すごく寂しい感覚がした。
何をなくしたんだろう。しばらくぼんやりと考えていた。
やっぱり若さ、とか、元気。かなあ。
若さを取り戻すのは物理的に難しいかもしれないけど、体力ならまた鍛えれば戻るし、ジムでも通ってみるかあ。
若い頃、もっと旅行をしておけばよかったのかなあ。
でもあの頃はあの頃でけっこうあちこち行ったんだけどなあ。
それに、今だって多少無理をすれば、旅行に行けないこともないしなあ。
なら一体この寂しさは何なんだ?
まるで何かを永遠に失ってしまったみたいな寂寥感。
すると、一つのことに思い当たった。そしてそれは多分当たっている。
私が失ってしまったものは、「自分のことだけを考えていればいい時間」だったのではないか。
夢の中で私は、誰かのことも思い出しもしなかったから。
***
今、私がどこかに一人で行ったとしても、きっと旅先で家族のことを思い出してしまう。メールをしたり写真を送ったりしてしまう。
「今何をしているんだろう」と考えたり、電話もしてしまうかもしれない。
それはきっと幸せなことなんだろうと思うけど、家族ができて「自分のことだけを考えていればいい時間」を失ってしまった。
何気に深い。ヤフコメも参考になる。要は全て手に入れるなんて無理ってことね。ほどほどの諦めは負けじゃない。 https://t.co/FNr84IwX45
— すなみち。 (@suna_michi) August 14, 2020
でもそのことは、実は多分けっこう前から気付いていることでもあった。
夢を通して、肌感覚でやっと実感できた。
何かを得ると、引き換えに何かを失う。
それは幸せとか不幸せとか、どっちがいいとかじゃなくて。
ただそういう、事実。
だから私が、失ったもののことについてあれこれ思いを巡らせても、寂しいなあ。と感じても、それは別にOK。
何より、失ったことに寂しさを感じてるってことに、夢のおかげで気づかせてもらえた。
ありがとう。