波のまにまに。〜すなみちな日々。

すなみち@楽に生きる方法を模索中。40代ワーキングマザー。日常の思考の波間からなるべく丁寧に言葉を拾って紡ぎたいなと日々言葉を紡いでいます。

また恋をしたい

最近、夫との関係を「なんだかなーーー」っと感じています。

 

特に仲が悪いわけでもない、でも仲良しなわけでもない。

完全に「空気みたいな、家族みたいな...」になっちゃったなあ。って。

 

少し前までは、「側にもっといて」と思ってたし、離れた距離に夫の姿を見つけるだけで嬉しかったし、手を繋ぐだけで心地よく感じてたはずなのに、今はもう、そうじゃなくて...。

 

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そもそも私は中高と女子校育ちで、マトモに男性という存在と接したのは、大学に入ってからでした。

19才の時に初めて男の子と付き合うということをしたけれど、それはたったの3ヶ月で終わってしまって、今思うと「付き合う」ということに未経験な女子にありがちな、イタタタ...な妄想や願望が炸裂したひどいものでした。

 

それからも何人かの人と付き合ったりしたけど、どれも「恋に恋する」状態から抜けきれず、「相手とちゃんと向き合って恋愛する」ことが初めてマトモにできたのが、今の夫でした。

 

だけど結婚して10年が経ち、冷静になって考えてみると、結婚したのは、シンプルにタイミングと相性がたまたま合っただけなのだ、という事実に気づいてしまいました。

 

性欲と寂しさと、自己承認欲求と、年齢による焦り、そしてタイミングなどあれこれがごっちゃになって、それが多分相手のタイミングに合ったから結婚しただけなのでした。

 

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夫は私とはぜんぜん違うタイプで、違う価値観を持っていて、違う考え方で、好きなものも興味のあるものも違う。

その違いが新鮮で、時には救われることももちろんある。

 

だけど、夫は忙しい人。

多分、忙しいのがそんなに苦痛じゃない人。

自分を大切にするとか、自分のために時間を使うっていうのが、後回しになってしまってる人。

そんな人といるのが、だんだんシンドクなりつつある。

私は自分の人生を大切にしたいし、自分の時間がないと無理!ってなる。

どんな些細な時間も大切に過ごしたいし、一緒に大切にしたいのになあ。

(でも私は知ってる、彼は優しすぎる人なんだって...)

 

松谷みよ子さんの本「モモちゃんとアカネちゃん」を子供の頃に読んだ時、お父さんとお母さんが分かれてしまう話が子供心に衝撃でした。

 

お母さんは歩かない木なのに、お父さんは歩く木だという。

お互いの根が絡まって、窒息しそうだから別れるという。

あの頃はただただ怖くて、わからなかったことだけど、今なら何かわかる。

本質的な違いって、埋められるのかな。

私もいつか逃げ出したくなる気がする。

 

チャンスがあれば、また恋愛をしたい。

会話をして、お互いどんどん惹かれていって、話が止まらなくなるみたいな。ずっと話をしていたい、この人と一緒に残りの人生を静かに過ごしたいって思いたい。

西原理恵子さんと高須院長みたいな?

そんな関係が理想です。