波のまにまに。〜すなみちな日々。

すなみち@楽に生きる方法を模索中。40代ワーキングマザー。日常の思考の波間からなるべく丁寧に言葉を拾って紡ぎたいなと日々言葉を紡いでいます。

学生ローンを借りてでも大学に行く意味を考えてみました。

この動画をなかなか興味深く視聴しました。

 

ホリエモンの語る奨学金問題。

いや奨学金という言葉が悪いよ、あれはただの高い金利の学生ローン、というお話でした。それは本当にそうだ。

(なので今後、返済義務のある奨学金は学生ローンと書きます。)

 

頭が良くて収入が低い人は、無償の奨学金を受け取れますね。

なのになぜ、みんな借金をしてまで大学に行くのか?というテーマでした。

 

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なぜなら日本という国は"大卒"と"高卒"を明確に差別するからです。

 

この2つの隔たりはものすごく大きくて、一見あまり学歴の関係なさそうなテレビのタレントでさえ、"大卒"と言うと頭いいんだなという印象で見られ、"高卒"だとあまり勉強をしてこなくて頭があまり良くなさそうという印象を、真実かどうかは別にして、もたれてしまいます。

最近は「東大卒クイズ王」とか「高学歴芸人」など「東大○○」みたいな肩書もテレビでよく見かけますし、これはもう大衆がいかに自然に、学歴といった階層を意識してまた支配もされていることだと思います。

 

しかも大卒とか高卒とかって、一般的な資格とは違うので、いったん卒業してしまうとなかなか巻き返しが大変です。

確かに社会人でも大学に入ることはできます。でもハードルが高いし、そもそも大卒切符は新卒で良い企業(大企業)に入る時にこそ一番の威力を発揮するので、ストレートに大学に入ることに意味があるのです。

つまり皆、良い大学に入って大企業に入りたい。それはお金を借りてまでして叶えたいことなんです。

 

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なぜなら大企業は中小企業や零細企業なんかに入るよりもめちゃくちゃメリットが大きいからです。

 

まず、大企業はコロナ禍みたいな中でも倒産しにくいです。

福利厚生もすばらしいです。

給料は高く、ボーナスも出ます。

一緒に働く人たちが頭がいいので、ストレスも少ないです。

離職率も低く、同期がたくさんいるので仲間ができやすいです。

育休なども取りやすく、先輩ママがたくさんいるので、働くお母さんにとっても居心地がいい場合が多いです。

 

お金を払って良い企業にさえ入れるなら、ぶっちゃけ誰でもそうします。

多くの人が、頭は並でもがんばれば勉強くらいはできるでしょう。

無事に良い会社に入りさえすれば、学生ローンはじきに返済できますし。

 

ここで問題なのは、大卒にも関わらず、不可抗力で世の中の不況にまきこまれたり(コロナ禍の今もそうですね)、就職戦争に破れたりした結果、無事に良い会社に入れず、結果低収入の仕事にしか就けず、学生ローンを返すことが難しい人たちです。

 

当然みんなが収入の高い会社にもれなく入れるわけではないので、そういう人たちもいるでしょう。だから、親はそういう可能性も考えて、なるべく学生ローンは借りずに子供が小さい頃からお金を積み立てるわけです。

 

少し前にこんなツイートが話題になりました。

blog.esuteru.com

 

10才から18才までのたった8年間遊ぶのを我慢して、とにかくいい大学いい会社に入りさえすれば、あとは人生イージーモードだよ、だから今がんばりなさいと親が娘に説く内容らしいです。

何やら炎上しているみたいですが、でもこれ現実社会の真実です。

ネットでは真実を言うとなぜか炎上する傾向がありますね。

 

確かに実際には勉強だけじゃいけません。日本社会ではまず"コミュ力"なるものが就職時の面接では有効です。加えて"ガリ勉"は好まれませんので、実際には"適度に部活やサークル活動でコミュ力を磨き、勉強も怠らず、尚且つメンタル面も明るくて強い"タイプに育てる必要があるでしょう。

 

本当に勉強ばかりがんばってきていい会社に入ったとしても、パワハラに屈してしまい精神を病み、結果自死してしまっては親も後悔しかしないでしょう。

 

つまり親が子供を良い会社に入れ、順風満帆な人生を送らせたいなら、

・学生ローンを借りる羽目にならないよう、学費を積み立てておく

・子供にきちんと勉強をさせ、そこそこの良い大学に行かせる

・部活や習い事に入れてコミュ力を適度に身につけさせ、精神面でも強い人間に育てる

 

ことが必要なんです。

 

なんだか書いててしんどくなってきました(笑)

 

今回は少し過激な内容となりました。普段はこんなことはありませんので、もし不快に思われた方はすみませんと謝っておきます。

 

では。