ムカついても、やっぱり夫婦で生きていく。
先日何となく書籍名に惹かれ購入に至った本がとても良かったです。
タイトルそのまんまの本。
様々なストーリーを背景に持つ夫婦が紹介され、著者目線で優しく語られるのが癒しでした。
ありていに言うと、「夫婦っていろいろあるよねー」という本。生まれも性格も異なる2人の人間が何年も一緒にいるとやっぱりいろんなことがあるわけで。そんな夫婦たち(本は全て妻目線。)が、それでもうまくやっていく知恵と経験談がストレートに語られていていました。
私はと言うと、まあ日々うまくいってるかな、平和だな。と思う時もあるし、イライラというか感情のすれ違い、寂しさ、やるせなさを感じることもやっぱりあります。けれど最近では「夫は人生の装飾品と思えばいいかも」と悟るまでの境地に陥っています。結婚10年。一緒に仕事をしていれば、その距離感はきっと他の夫婦よりも少しは近いかもしれない。息苦しさを感じたこともあるし、男女の違い、年齢の違いを感じたこともありました。
でもこの本を読んで、「あー他の人も同じように感じている人たちがたくさんいるのかも。仲間だな。」と思い、もう少し頑張ってみようかな。そんなふうに少しは前向きになれたと思います。
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夫婦という関係性において、私にとって一番つらいのは、お互いの共感性がだんだん薄れてしまってきたように感じることです。
まだ結婚して2人だけの暮らしだったころ。
お互い気持ちが通じていると思っていたし、理解しあえる存在だ。そんなふうに感じて幸せでした。
でもここのところは、相手に共感してほしいだけなのに、なぜか素直になれない難しさが2人の間に横たわっています。
気づくとお互いが言い合いみたいな、議論のような会話になってしまう。
少し共感してほしいだけなのに。優しくしてほしいのに...。それは多分、向こうだけじゃなくて、私自身にも言えることかもしれない。普通に話しているだけがキツくなってしまったり、つっけんどんだったり、話を流していたり。子供が間に割り込んでくるせいか、深くて静かな対話というものを長らくしていない感覚が危機感として存在しています。
そんな気持ちのズレが積み重なって、疲れている感じもあります。
単に、対話していない、それだけなのかもしれない。
けれど働き盛り、子育て真っ盛りの夫婦には、何でもない対話の時間を取るのが本当に難しいみたいです。
そんなふうに夫婦は少しずつ、気持ちがすれ違っていくのかもしれない。
そんな怖さもあります。
以前は自分の両親が不仲な様子をまるで人ごとのように感じていましたが、正直、今ではそのお互いの気持ちが、望むことが食い違う様子が人ごととは思えません。
あんなふうにはなりたくない。そう思っていたのに、そうなりつつある私がいます。
でもそれを自覚しているからこそ、抗おう、抗えると思う自分もいます。
夫婦って本当に難しい関係ですね。
興味を持った方はぜひ読んでみてください。