波のまにまに。〜すなみちな日々。

すなみち@楽に生きる方法を模索中。40代ワーキングマザー。日常の思考の波間からなるべく丁寧に言葉を拾って紡ぎたいなと日々言葉を紡いでいます。

世間対1人...いじめの構造 彼について思うこと

宮迫への世間からのバッシング。

ヤフコメなどにも「義理に欠けてる」とか「人情を捨てた」とか「男として」とかの文句が延々とついているけど、私には当初から彼がそこまで言われるほど悪いことをしたのか、まるで分からなかった。

 

義理とか人情とか...まるでヤクザの世界みたいだな。私は女だから男気という価値観の意味がわからないのかな?とも思ったが(←皮肉)やはり他にも同じように違和感、気持ち悪い感を感じている人たちが少数だがいるらしく、少しほっとした感じだ。

 

単純に男、女みたいな図式は良くないが、私が彼へのバッシングを理解できないのは私が女であるせい?彼は成功者だから世間から嫉妬されているのかな?

いや、多分そうじゃなくて彼がYouTubeという世界で成功したからだ。元々YouTubeに対して危機感を抱いていて、コントロールに置けない世界だと認識していたテレビの世界が、ここぞとばかりにYouTuberを叩く構造にしたいのかもしれない。(そういえばDaigoの時も過剰なくらいの叩き方だった)

 

都合のいい時はYouTuberをテレビに出演させたりして利用して、いざとなると世間に「所詮YouTuberだね」「YouTuberがモラルもない人間たち」みたいな印象を植え付けようとしているのかな。

 

今回の叩きの構造には、テレビの世界から追い出してやったのに、まだ懲りないみたいだから(しかもテレビ的には気に入らないYouTubeの世界で成功)、今度も相手が折れるまでとことん叩きのめしてやれというテレビの世界の謎のGoサインみたいなものを感じる。

 

そういえばことの発端は、例の「吉本闇営業事件」の時に宮迫が吉本の社長に楯突いて、恥を欠かせたことから始まる。

それを思うと、今回の一件もなるほど非常に納得がいく。

私もすっかり忘れていたが、ほとぼりが冷めた頃に、思い出したかのように極楽とんぼの加藤が吉本からエージェント契約を切られたように、一連の騒ぎに対する吉本の恨みは相当なものらしい。

 

それにしても、世間の宮迫1人への叩きの構造は本当に気持ち悪いなと思う。

当初から感じていたが「なぜ彼をそこまで嫌うの?」というような、彼への人格攻撃(何をしても演技に見える、計算高い、お金が好き、腹黒い...等。ほとんど言いがかりだろ)や過去の間違い(間違いは誰にでもあるし、所詮は保身のための小さな嘘)、についてネチネチネチネチとまるで永遠に攻め続けるような論調が続いている。

 

更に気持ち悪いのは、彼をもっと擁護していいような立場の中堅どころの芸人たちも揃って彼を叩くこと。

身内を叩くことがこの業界なりの儀式なのかもしれないけど、本当に本当に気持ち悪い。

 

吉本はこの気持ち悪さを見て悦に入っているのだろうか?

世間を自在にコントロールできて、さぞ楽しいだろうな。

 

それにしても、宮迫は単純というか叩きの渦中によく飛び込んでいったなと思う。それだけテレビ業界に、華やかな世界に未練たらたらだったのだろう。オリラジの中田みたいにクールに振り切って、未練なく立ち去ればよかったのに。それだけ彼にとってテレビの世界は重要で、彼自身の世界だったのだろう。

 

宮迫は間違いなく華があるし、見ていて面白いし、根っからの芸人なんだなとお笑いに関心のない私でも思う。

アメトークも昔は好きで見ていたが、宮迫は雰囲気を作り出すのがうまいし口もよく回る。

何というかスター性があるという感じだ。

動きや立ち姿、表情だけでもうテレビの人だというのが感じられる。

彼はYouTubeもいいけれど、やはりテレビの世界の人だと思うので、いつかどこかの事務所に所属して、テレビに出たらいいと思う。もう少し熱くなった空気が冷めたら、彼を救う芸能事務所も出てくるんじゃないかしら。そうなるとその事務所はそれで株を上げることになると思うし、宮迫も一生恩に切るんじゃないか。

それに何よりも吉本に楯突いたからテレビ界追放みたいな風潮も気持ち悪いなと思うしやめてほしい。

 

今の彼にとって朗報なのが、もはやテレビなんか思うほど誰も見てないし、それはきっとこれからもっと加速する。

なぜなら私の子供たちはYouTubeのコンテンツの方がずっと好きで、テレビは所詮「YouTubeがない時の暇つぶし」だから。

 

私ももうテレビなんてほとんど見ないし(耳が寂しい時のBGMって感じ。でもそれも続かなくて20分くらいつけたらあまりのつまらなさに耐えられなくてすぐに消す)、今後テレビなんてもっとオワコン化していくだろうから。

そういう視点から今回の騒動を見ている人たちは「勝手にテレビが盛り上がって、人の不祥事までもコンテンツにしている」と思ってバカみたいに思って見ているだろう。

 

***

 

宮迫はこれまで目標としていた「テレビの世界に戻る」望みが立たれて、今本当に凹んでいるのだろうが、どうか人生は一度きり。くよくよせずに反骨精神でやってほしい。

誰がどう思おうとあなたは根っからのスターだし、だから最初はアウェイだったはずのYouTubeの世界に飛び込んで、あれだけやれたんだから。