西野亮廣「革命のファンファーレ」を読んだ感想など
YouTube「Win win wiiin」を見て、西野亮廣回が結構面白くて、そんな流れで彼の著書を図書館で借りて読んでみた。
最初は「借りたけど、延滞になっちゃったし早く読んで返そう」くらいの軽い気持ちで読み始めたけど、意外に結構面白かった。
一言でいうと「西野亮廣という人は、新しいビジネスの手法をどんどん試している挑戦者」だなと思った。
オンラインサロンにしても、クラウドファンディングにしても、インターネットがあって初めて生まれたビジネスの一つ。
芸人って、吉本を見てて思うけど、実はなかなか旧態依然としていて、それはテレビ業界とかもそうだけど、びっくりするくらい体制は古いし、変わってない。
それは今更ながらテレビの凋落が言われてて、それでも顔ぶれも内容も一つも変われないテレビ業界とかを見てても本当にそう思う。
吉本にしても、昔ながらの劇場でお客さんを集めて、収益を得るような古いビジネスだと思う。コロナで多少は変わったのかもしれないけど、そこは、何十年も変わってないなと思う。だから西野亮廣みたいな異端者が生まれた時に、「不気味さ」を感じて人は叩きたくなるのだろう。
西野亮廣という人は、インターネットの寵児というか、うまくそれに乗っかって、新しいビジネス(たいてい胡散臭いと言われる。)をどんどん試している人みたいだ。
プペルのチケットのあたりは「宗教っぽいな」と私自身も正直思っていたけれど、よく考えれば別に宗教=悪ではない。
宗教が悪いイメージに思われるのは、
・お金をお布施につぎこんで、家族に迷惑をかける
・周辺の人たちをしつこく勧誘して迷惑をかける
・かつてのオウム真理教みたいに、正義が暴走して人に危害を加えるかもしれない
ようなことが「悪」なのであって、本来は、宗教=悪、ではない。
人によってはそれが生きがいややりがいであったり、そもそも何かを信じること自体は決して悪くないはずだ。
前に「信者ビジネス」について少し書いたことがある。
モノが比較的手軽に手に入る時代になり、浮いたお金を何に使うか、を考える時代になった。
人によっては「自分が信じたいもの」にお金を使うのかもしれないし、「自分の代わりに夢を叶えてくれそうな人」に使うのかもしれない。
そんな人たちのニーズをうまく汲んだ、あくまでも一つのビジネスの在り方だなあと思う。
これは日本人独特の感じ方なのかもしれないけど、人は「よく分からないもの」「新しすぎると感じるもの」について、拒否反応を起こす。
実は現代ってまだまだうまくインターネットを使いこなせてないのかもしれないなあとこの本を読んで気づけてよかった。