波のまにまに。〜すなみちな日々。

すなみち@楽に生きる方法を模索中。40代ワーキングマザー。日常の思考の波間からなるべく丁寧に言葉を拾って紡ぎたいなと日々言葉を紡いでいます。

ふいに窮地に陥る子育てのこと

ここ数日ブログを更新できませんでしたが、母子でインフルエンザに罹ってしまいました。 保育園で流行る→息子にうつる→母(私)にうつる、というパターン。 おかげで今週木曜日まで会社&保育園はお休みです。

子育てには、実家の助けが必要不可欠だと再認識した

昨日は祝日ですが、夫は会社へ朝早く出かけていきました。 息子はもう熱は下がっていたので元気なのですが、私はまだ熱が下がらず全く起きられない状態。息子は構ってもらえずワンワン泣きまくり。 「う〜どーしよー・・・」ともうろうとした頭で考えつつも、動く気にさえならずそのまま放っておくしかなく、そんな時に義母が心配して電話をくれました。

結果、私のヘルプを聞いて義母が駆けつけてくれ、ちょっとした差し入れをしてくれたり、息子を預かってくれて私は1人でゆっくり体を休めることができました。

夫の実家が近くにあっていざという時に助けてもらえる環境だからこそ今回は助かりましたが、私も夫の実家も遠方、となった時はこんな時はどうしたらいいのでしょうか?きっと本気で途方に暮れると思います。

恵まれていてもふいに窮地に陥ることがある

自分もしんどいのに子どもの面倒を見なければいけない。熱で朦朧とした意識のどこかで子どもが泣いていても何もできないーーー。そんな状態の私がなぜか思い出したのが、「大阪2児餓死事件」。子どもが育児放棄により餓死した事件で、子どもたちの最期の状況があまりに凄惨だったため、当時はメディア等で大変騒がれた事件でした。

そんな痛ましい事件と自分の平凡な日常とを関連づけるのは何だか申し訳ない気もしますが、思ったのは、育児ではたとえ恵まれていても窮地に陥ることがあるよね、ということ。 上記の事件の母親は、離婚していて夫とはほとんど連絡を取っておらず、実母は行方不明、実父は絶縁状態で、全く頼れる身内がいなかったそうです。 そんな中、例えば母親が精神的に不安定であったりとっても疲れていたり、熱を出したりなんかした時でも、当然彼女の面倒を見てくれる人は誰もおらず、それどころか幼い子ども2人の面倒を見る必要がある。半年くらいなら何とか頑張れるかも。でも2年、3年・・・と子育てはずっと続く。そんな中、若い母親が全てが嫌になって、投げ出してしまいたいって思うことがある気持ちは分かる・・・

人って、置かれている状況によって強くなったり弱くなったりする

この事件の痛ましさが世間に与えた影響は大きいようで、「大阪2児餓死事件を思い出すと情緒不安定になって困っています」「大阪2児放置死事件が未だに忘れられません。」など掲示板等でその痛みを訴える人もいます。確かにこの事件はとてもショッキングな事件です。やりきれない感情を母親を悪人と見なすことで片付けてしまいたくなりますが、真にショッキングなのは、経済的に豊かであるはずの日本でこのような事件が起こってしまうこと。 人って、置かれている状況によって強くなったり弱くなったりする生き物ですよね。私はこの母親が真に悪人だとは思えないです。もちろん全てを社会や環境を原因とするわけではありませんが、子どもの虐待死が相次ぐ世の中の状況を見れば、社会に何が必要とされているかが見えてくるように思います。

上記の事件をモデルにして作られた映画があるそう。 子宮に沈める(2013年)

誰が悪いとかそういった書き方ではなく、淡々と起きている事実を映像化しているそうです。ここまで書いてきたので、とっても興味があるんですが、なかなか見る勇気が出ません。チキンな私は他の方のレビューなどを見て大体の内容は察したのですが、それでもいずれ、見ないといけないかなー・・・という気持ちにさせられています。