「強く生きるノート 考え方しだいで世界は変わる」を読みました。
半年くらい前に図書館で予約を入れていたらしくて(既に覚えてなかった)、長い順番がやっと回ってきて、先日図書館からの通知があったので、さっそく取りに行きました。
本田 直之,ちきりん,小池 龍之介,平田 オリザ,竹中 平蔵,原田 泳幸,村上 憲郎
講談社 2013-11-26
- 自分や自分のいる環境を変えたいと思っている人
- 新しい考えを取り入れたい人
- 毎日に退屈している人
- 今現在、何か悩み事を抱えている人
に、おすすめの本だと思います。
特に私は冒頭の、
本田直之さんの書いた内容がとても面白く、何度も読み返しました。
「常識」に囚われず、自由になる方法を考えよう
社会で暮らしていると、つい囚われがちな「常識」。けれど著者は、常識は人や社会が作り出した暗黙のルールで、
考え方と行動を変えることで、自分を縛る常識という考え方から逃れられると言います。
もちろん、常識に囚われないというのは、単に型破りなことをただすればいいのではありません。常識を破るというのは、人や社会が作り出した既存のルールではなく、自分が作り出したマイルールに乗っ取って生きるということです。
マイルールを作る、それはすなわち、自分のやり方を他人や社会に認めさせ、遂行するということです。それには、やり方は色々あると思いますが、自分に「軸」と「強さ」そして「信念」がないと突き通すことはできません。それって、他者が作ったルールに従って生きるよりも難しいことだと思います。そして著者は、そういった自分ルールの作り方について、かなり具体的に、あれこれと書いてくれています。
要約すると、自分のルールに従って生きるには
- 自分にとって「何を大事にして何を捨てるのか」を明確にする
- フレキシブルな自分になる
- どこででも通用するスキルを身につける
- 複数の収入源を持つ
ことが重要であるようです。
程度の差こそあれ、既にこれらを実践している人もいるでしょうし、「自分はそんな冒険はできないし、したくない。今のままで満足している」という人もいるでしょう。
けれど少なくとも私自身は、ある程度は自分の人生に満足はしているかもしれないけれど、時々モヤッとしてしまう。毎日同じことの繰り返しにたまにうんざりする。そんな人生なので、ビビッと反応したのかもしれないです。
ちなみに著者の方は、一年の半分はハワイに住み、3ヶ月は日本、2ヶ月はヨーロッパに滞在して、残りの1ヶ月はオーストラリアや
ニュージーランドで仕事をしているそうです。うーん、楽しそう!
ノマドライフ、デュアルライフとは
そういえば、一時「
ノマドライフ」というワードが流行りましたよね?
この著者の生き方はまさしく「
ノマドライフ」「デュアルライフ」を体現していると言えます。ここで、この2ワードの意味をおさらいしておきます。
ノマドとは、英語でnomad、「遊牧民」を意味する言葉です。
最近の言葉としては、ノマドワーキングの事をいい、ノートパソコンやスマートフォンを駆使しカフェや公園、移動の車内などで仕事をするワークスタイルを指します。
また、会社に所属せずにこのような新しい働き方をする人達はノマドワーカーと呼ばれています。(by ことまとめ)
なるほど。つまり、
ノマド(遊牧民)のように、自分の居住地を一定にせず、好きな場所に暮らして生計を立てる、そんな生き方のようです。
ちなみに「
ノマドライフ」を提唱したのがまさに
本田直之氏で、
ノマドライフに関する本もいくつか出版されています。
デュアルライフとは、都市と農山漁村が双方向で行き交うライフスタイル。二域居住。(by Wikipedia)
なるほど。つまり、平日は都会で暮らし、週末は郊外で
スローライフを送る生活に代表される、決まった拠点があって双方を行き来するような移動性のある暮らし方のことみたいです。都会には都会の良さ(安全、便利、人がいる、モノが多い、刺激がある)があり、田舎には田舎の良さ(広い、自然がある、時間がゆっくり流れる、物価が安い)がある。その2つのいいとこ取りをした暮らし方こそが、まさにデュアルライフと言えます。
昔にはなかった「
ノマドライフ」「デュアルライフ」という生き方。おそらくこれらを実現するには、ある程度の経済力はもちろん仕事スキルや
人間力が必要になりそうです。
今回読んだ内容がとても面白かったので、さっそく著者の他の出版物も、図書館に予約を入れてみました。その感想は、またここで書きたいと思います・・・!
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えっと、今回読んだ本について書くところが、つい話題が偏ってしまったので、最後に補完をば。
他の人の書いた内容も、とても興味深く面白いものでした・・・!私が好きな“ちきりん”さんも書いているしね。興味を持った方は、ぜひ読んでみてください。一時期書店でちらほら見かけた、若いお坊さんの
小池龍之介さんも書いています。
どの内容も、自分の凝り固まった?考え方をちょっと柔らかくする、刺激剤になることでしょう。