波のまにまに。〜すなみちな日々。

すなみち@楽に生きる方法を模索中。40代ワーキングマザー。日常の思考の波間からなるべく丁寧に言葉を拾って紡ぎたいなと日々言葉を紡いでいます。

はあちゅうに学んだ「働くということ」

はあちゅうの本を読みました。

就活・転職でもやもやしたら読む本

彼女のツイートを私はフォローしていて、ブログ(はあちゅう主義。)もちょくちょく覗いています。 彼女のコラムやツイッターの内容は恋愛ネタとかグルメネタが多くて、世代的にSNS世代の申し子ということもあり、「若いなー。私とは世代が違うなー。」的な勝手な先入観があって、これまで彼女の著書を読んだことがありませんでした。 けれど今回、はあちゅうの書籍を初めて読んでみたところ、期待していた以上に面白く、転職とか特に考えていない今の私でも得るものがありました。なのでご紹介したいと思います。

20代、悩める女子たちのカリスマ的存在!?はあちゅうとは

0b4c70f5ca71b025ffd21d16f3a24197_s

はあちゅう氏、はあちゅうさん・・・何だかしっくり来ないので、この記事では「はあちゅう」と書かせていただきますが、彼女はいわゆる「カリスマブロガー」の一人。

大学生時代にブログを立ち上げ、それが書籍になったり、「無料で世界一周旅行」を実現したり、とにかく若くしてネット上で話題になっていた人物です。

今回の本は、そんな彼女が電通に就職後、自分の夢を叶えるべくトレンダーズという会社に転職するまでを書いたお話。(※現在はトレンダーズを退職して、フリーになったとか)

就職とか転職とか、今の自分は考えてなかったので無縁の話題かなーと思っていたけれど、Kindleのサンプル版が面白い感じだったので、思い切って購入してみました。

彼女の素顔、人としての魅力、そして仕事や自分のこだわりに対する考え方・・・そんな部分を覗き見れて、良かったです。

現在の職業が作家で、ターゲットである迷える(笑)大学生向けということで、文章が非常に優しいというか読みやすく、そこも好ポイントでした。

「仕事」というものについて考える

彼女の本を読んで、「仕事を選ぶということ」について考えさせられました。

以前に、イケダハヤトさんの記事「5歳で物書きになることを決めた:よしもとばななさんの職業哲学がすごすぎて焦る」を読んで、すごい人っていうのは、ちゃんと小さい頃から自分の道を見極めていて、「あとは、それになるだけ」なんだー!と驚いたことがありました。

でもね、そういう天才みたいな人って一握り。ほとんどの人が凡人ですから、普通に就職して、普通に仕事をして、自分がしたいことは本当は何なんだろう?とか思いつつ、既にマンネリ化してしまった仕事ライフを送るわけです・・・。

ただ、はあちゅうの仕事人生は、もっと刺激的みたいですよ。

特に面白かったのが、彼女が作家になりたいと2才くらいから考えていたこと、なのに電通に就職したこと(←ここらへん容量の良い現代っ子ぽい)、ヘッドハンティングを受けて1日で転職を決めたこと、そしてそこもまた数年で辞めてしまうこと。

そして、彼女にとってそんな経歴が、別に無駄でも寄り道でもなく、今の状態に繋がっているということ・・・。 それが、面白いというかスゴイ!という感じ。

繊細に世の中を渡っていくように見えて、意外に大胆なんだなーと。その繊細さと大胆さの入り混じった感じが彼女の魅力なのかもしれないな。

多分10年前よりハード!?な就職活動期を乗り越えるために

それにしても、今の就職活動生って多分私たちの時代(10年前)よりハードだと思う。

年々就職活動期が前のめっていると聞くし、大学時代=当然遊ぶでしょ!みたいな呑気な大学生はかなり減っているんじゃないかな。

自分で起業したり人脈作ったり、インターンに励んだり、そんな印象がある。

今の時代、SNSをやってるのは当然でしょという雰囲気があるし(特に文系は)、面接の際にSNSをチェックされて「この人は友人少ないなー」とか、人としての人気のバロメーターが一目瞭然だったり、それでその人の魅力が測られてしまうような恐怖があるんじゃないでしょうか。 現場を知らないので、あくまで想像ですが。

***

私の時代は、ドンピシャ就職氷河期でした。

私も就職活動で苦労したけれど、今色々反省するところによると、自己分析なんて全然できていなく、企業研究や対策もメチャメチャ甘かったので、内定もらえなかったのも当然だったよなーという感じ。

あの頃の私が、この本に出会えていたら、多分もっと前向きに真剣になれてたと思う。 それくらい就職というものに対してネガティブで、逃げ腰で、将来のことをなーにも考えてなかった。

仕事選びって、就職活動期だけじゃないんですよね。 たとえ希望の職種に就いても絶対にまた悩む時期が来るし、想像していたのと実際にやることとでギャップがあることもあります。仕事をする以上、「働く」ということとは一生向き合い続けることになるんじゃないか?

そんなことを考えさせられました。

***

真剣に生きている人は格好いいですね。

彼女がなぜ好かれるのか、自分の道を切り開いていける強さがあるのか、美味しい食事にたくさん誘われるのか(笑)、何となく分かった気がしました。

一時の就職活動期だけではなく、ずっと「自分が本当にやりたいこと」と向き合い続けること。そんな姿勢を持ち続けることで、自分を裏切ることなく誠実に歩いていける。そんな仕事観を教えてもらいました。

当初は彼女に「作家」というイメージがなかったんですが、彼女なりの視点で分かりやすく物を伝えること。そしてそれらが必要とされていること。充分彼女は作家としての道を歩んでいると思います。

はあちゅうの他の本も機会があれば読んでみたい。

***

(余談) 何だか一向に陣痛が来ないので、来週火曜日に誘発剤を使うため入院することになりました(トホ)。 ああ、私もはあちゅうみたいに髪ばっさり切りたいな! でも30半ばのボブカットってなかなかハードル高いかしら。。。