最近ネット上でよく見かけるワード「ハウスワイフ2.0」。
そもそも2.0って何じゃい!って感じですが、Web2.0に代表されるように、“旧世代のシステムに対する、新しいムーブメントの動き、または、その状態”だそうです(はてなキーワードによると)。
つまり「ハウスワイフ2.0」っていうのは、次世代の主婦スタイルのこと。
まずはハウスワイフ2.0について、詳しく調べてみることにしました。
ハウスワイフ2.0の定義とは?
ハウスワイフ2.0とは、“会社に縛られる生き方に見切りをつけ、ストレスのある社会から脱して家庭を基盤にゆったりと暮らす生き方”だそうです。
この考え方は、アメリカ人のエミリー マッチャーさんが書いた「ハウスワイフ2.0」という本から来ているそうな。
ああ、これね。
ハウスワイフ2.0
エミリー マッチャー
文藝春秋 2014-02-24
- 高学歴、元ハイキャリア女性
- 食や環境問題への意識が高い
- SNSなどネットを活用して外界と繋がる
- あくまでも主軸は主婦。趣味の範囲でお金を稼ぐ
う〜ん、分かるようなよく分からないような。
身近に「これ!」と言えるモデルがいないので、イメージが沸かないのかもしれませんね。
最近の専業主婦で、
SNSやブログをしている人なんて珍しくも何ともないですし、ポイントは“
趣味の範囲でお金を稼げる”という部分なのでしょうか。
また、わざわざ「高学歴、元ハイキャリア」と定義に含めているのは、こういう人たちは伴侶に選ぶ相手も高学歴、ハイキャリア男性が多いからだそうで、つまりは妻が稼ぎの一端を担わなくても、充分に妻(&子ども)を食わせることができる、経済的に余裕のある家庭を前提としているから。
更に
「私は仕方なくキャリアの道を捨てたのではなく、あえて主婦であることを選択したのだ」というプライドもまた、ハウスワイフ2.0の定義の重要ポイントになっていそうです。
ハウスワイフ2.0がめざすもの
この「ハウスワイフ2.0」がどんなものなのか何だか見えてこないのは、ハウスワイフ2.0と既存の専業主婦との違いがよく分からないためかもしれません。
いわゆる懸賞主婦などに代表されるような、お小遣い程度にネットやブログで稼ぐことのできる器用な専業主婦ならば、これまでも存在していたはず。その人たちとはどう違うのか?
おそらくですがハウスワイフ2.0の目新しさとは、「
食や環境問題への意識が高い」ところにある気がします。
食や環境問題への意識の高さは、同時に社会への関心の高さも表します。
これまで主婦個人が社会へ影響を与えるには、社会に出て働く(つまり、会社勤めをする)という手段が一般的でしたが、既に持っている能力を活かし、ブログや
SNSを駆使することで、積極的に社会に影響を与えうる存在になれるのです。
しかし、そんなハウスワイフ2.0がめざすものについては、やはりいまいちよく分かりません。
そのメリットって、家事に専念しつつ、社会と関わる充実感を得ることができるーー結局は専業主婦と兼業主婦のいいとこ取りってだけなのでは?^^;
確かに最近、そこそこの大学を出た女性でも
「社会でバリバリ働くよりも、お家でほっこり専業主婦したいの」と宣言する人が増えてきているらしい、という話は聞きます。
しかしそれって、“専業主婦世代→女性の社会進出世代→ハウスワイフ2.0世代”と、上の世代の大変さを見てきた結果としての、単なる回避策なだけではないでしょうか?わざわざ2.0と銘打つほどの新しさが、そこにあるとは思えません。
目新しさを感じないのは、あくまでも「ハウスワイフ=主婦」を生き方の主軸に置いているからでしょうね。
主婦自体は新しい生き方でも何でもありませんし、今の時代においては、むしろどこか保守的な香りさえも感じます。
いっそのことウーマン2.0とか言い切ってくれれば突き抜けた印象があるんでしょうけど。
ともかく、ハウスワイフ2.0は、単なる言葉の目新しさで終わるのか、それともこれからの新しい女性の生き方の1つとなってくるのでしょうか。少し興味深く感じています。
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そんな感じで、あれこれ書きつつ色々調べていたら、興味深い関連記事を見つけました。せっかくなので合わせてお読み下さい!
・
新しい生き方を目指す『ハウスワイフ2・0』の目新しくなさ
・
高学歴女子が新・専業主婦を目指す時代
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(後日談)
自分が過去に書いた記事を何となく見返していたら、こんな文章を見つけました。
別に会社勤めという形じゃなくてもいいんです。
主婦が自分らしさを維持して生きていくためには、仕事(=社会に貢献すること、お金を稼ぐこと)が必須なんじゃないかな〜。
今は働く、というと苦行というか大変なイメージがあるけれど、働くことが楽しいとか自己実現とかそういうイメージになったらいいな。雇用形態も、フルタイ ム or パート or バイト、保障も時間も格差が大きいけれど、もっと気楽に、フレキシブルに働けたらいいですよね〜!?
自分なりの、働くママ像を追求していきたいです。
(ブログの今後の方向性について)
あれ?私が過去に書いた理想の働き方って、まるでハウスワイフ2.0そのものですよね!?
全然新しくないとか言っておきながら・・・まるで理想のように語っているではないですか。何だか面白い発見をしてしまいました。