波のまにまに。〜すなみちな日々。

すなみち@楽に生きる方法を模索中。40代ワーキングマザー。日常の思考の波間からなるべく丁寧に言葉を拾って紡ぎたいなと日々言葉を紡いでいます。

「すてきなおうちのつくりかた」を読みました

引き続き、購入した本のレビューです。

すてきなおうちのつくりかた インテリア上手に学ぶ、モノの見せかた、しまいかた

 

インテリアコーディネーターである、川上ユキさんの本。 川上ユキさんは、“カエテミル シリーズ”など、インテリアや収納のコツなどの本を中心に、すでに多数の著書があります。 特徴的なのは、可愛らしく分かりやすいイラスト。シンプルな線と塗りのイラストだけで、なぜだかすぐにでも家具を動かしてみたくなる(笑)説得力ある本の内容に、私もこれまで大変お世話になってきました。 川上ユキさん、インテリア初心者さんにはぜひおすすめです!

今回ご紹介する本「すてきなおうちのつくりかた」は、珍しく写真が満載の、素敵なお家に住まう方々の実例集。“人”はあまり出てこず、家の使い方や間取りなどが中心なのですが、なぜかそこに住む人の個性が透けて見えます。

前回ご紹介した「北欧、暮らしの道具店・・・」の方は、賃貸マンションの事例が多かったのですが、今回は中古マンションを購入してリノベーションした例や、セルフビルドで全て自分で作り上げた例、建築家自らが自分のために建てた家など、家の形もバリエーション豊富。 住む世帯も、家族暮らし、一人暮らしなどさまざま。 だけど何だか、どの家も“自由さ”が感じられるのですね。 共通点といえば、住む人たち自身が家に関わり、自ら作り上げたという点。だから、まさに「一点モノ」といったふうに、大なり小なりどの家も写真を通じて感じる心地よさが見られました。

リノベーションという選択肢、いいかも

一番最初に紹介されているお家の事例は、渋谷区に建てられた、築40年のマンションをリノベーションして住んでいるお家。 おそらく旦那さんの趣味なんでしょう、なんといっても家具選びが秀逸で、無骨なんだけど暖かみのある椅子やテーブルが、大きなリビングダイニング内にバラバラと(だけど多分すごい計算されて)置かれています。

私が素敵だな、と思ったのはその大きなLD内に、旦那さんの書斎も作ってしまったという点。 隔離されていないのですね。 「たまたまこうなった」そうですが、皆が集う場所を遠目から家の主人が楽しそうに眺めている。そんな光景が浮かんでくるようで、いいですよね。

渋谷区という都心であるというのも、私的には気になるポイント。 私自身、やはりしばらくは都心から出られそうにありません。でも、広くなくても構わないから、やっぱり自分の家(住まい)が欲しいんです。 もしかすると、中古マンションを買ってリノベーションなりリフォームなりという形ならば、低予算(それでも安くはないでしょうが・・・)で叶えられるかもしれない。 外観にお金をかけると大変なので、日々暮らす内観に手を入れるというのもいいですよね。 既製品ではなくて、古い物件を自分たちなりに手を入れて暮らすというやり方もいいな、と思えてきました。

これからの家のかたちとは?

インテリア

小さな子どもがいる家の例が3つほど出てくるのですが、どれも共通するのが子どもの勉強スペースはリビングダイニングから見えるところにある、という点。 子どもがまだ小さいからこそ成り立つのかもしれませんが、最近は、「子どもはリビングで勉強させた方がはかどる」なんて言われているように、あえて小さい頃は個室を持たせない、という考え方も浸透してきているようです。

これまでのように個室が当たり前という価値観は少しずつ変わってきたのかも・・・。 もちろん思春期に自分の部屋を持つことも大切だとは思いますよ。

ま、いずれにしても家族の形態は変化していくもの。 その変化に合わせて、家も柔軟に形を変えていけたらいいですね。