波のまにまに。〜すなみちな日々。

すなみち@楽に生きる方法を模索中。40代ワーキングマザー。日常の思考の波間からなるべく丁寧に言葉を拾って紡ぎたいなと日々言葉を紡いでいます。

「ずんずん体操」の裏にある母親たちの思いを考察してみた

赤ちゃん

施術を受けた後に赤ちゃんが亡くなったということで問題になっている「ずんずん運動」。 えっ、首をひねるマッサージ・・・?報道を見た母親なら誰もが、「怖っ!」と感じたんじゃないでしょうか。 このいかにも垢抜けない名称からして、胡散臭さ満載ですね。

施術を行っていたNPOの代表者は否定していますが、施術後すぐに死亡したというところから、施術と事故との関連性ははっきりと、“ある”と私は思ってます。

調べたところによると、「ずんずん運動」は、赤ちゃんの背筋をまっすぐにして自律神経のバランスを整えることによって、

  • 病気になりにくくなる
  • 好奇心旺盛な子供に育つ
  • アトピー性皮膚炎も治る

なんて効果をうたっていたようです。 (注:あくまでもこのNPOが独自でそう言っているだけで、本当に効能があるかは不明です)

背景には、切羽詰まった母親たちの存在があった?

それにしても、たった4ヶ月の赤ちゃんにそんなマッサージを受けさせてしまう母親のことも、正直理解できませんでした。

4ヶ月って、まだ家にこもってのんびりマイペース育児をしているような時期じゃないの? こんな怪しげな、整体にも似たマッサージをわざわざ受けに行くなんて、よほどお母さん自身に何か切羽詰まったものがあったの??

ネット情報で恐縮ですが、酷いアトピーや寝ぐずり、その他ハンディキャップ等が治ると信じて通わせていたお母さんもいたそうです。

検索するとこのNPO法人の代表者が書いたと思われるブログが出てきました。 内容は、ずんずん運動の施術の様子や、これを施すことによって姿勢が良くなったとか、赤ちゃんの体のコリがなくなったとか、そういうことがいかにももっともな様子で書き連ねてありました。

・・・読んでいくうちに、不思議と説得されていくんですよね。 カリスマ性みたいなものもあるんでしょう。

こんな事故が起こってしまったので、「ずんずん運動」=「死亡事故を起こしかねない、得体が知れない怖いマッサージ」という認識が私たちにはあるけれど、そうではない場合はつい信じてしまいそう。

ましてや、自分の子どもが何らかの問題を抱えている場合は、母親は当然必死になって色んな情報を集めようとするでしょう。 当初は不安に感じても、藁もつかむ思いですがってしまうかもしれません。

タレントのフィフィが、「核家族化でアドバイスを求める育児環境が落とし穴になった」と発言しています。

当の死亡した子どもの母親の証言なり様子がメディアに全く出てこないのも不思議な感じ。なにか、表に出たくないような事情があるのかなあ。

まだまだ不透明な今回の事故。 早く明らかになってほしいです。