波のまにまに。〜すなみちな日々。

すなみち@楽に生きる方法を模索中。40代ワーキングマザー。日常の思考の波間からなるべく丁寧に言葉を拾って紡ぎたいなと日々言葉を紡いでいます。

「俯瞰力(やましたひでこ)」読みました④

さて、最後になりました。3章を読み解いていきたいと思います。

第3章 そして改めて“見える世界”を整える〜「命」の章〜

ここで、初めて出てきた言葉がありました。「場力」です。 「場力」とは、ゆとりが生み出す力であり、人を育み命を支えるもの。 人が、住むところ(家)を持つことは自然なことですよね。「暮らす」ことの原点には、まず「場所」があります。 が、その「場所」が物に溢れて呼吸をしていなければ、そこに住まう人までも呼吸ができなくなってしまいます。

何を居心地がいいと感じるかは、人によって当然異なると思いますが、 実は、基本形の“美”は存在します。 やましたひでこさんは、それを「7:5:1の法則」と読んでいます。

「見えない収納」=7 「見える収納」=5 「見せる収納」=1

の分量に留めると、誰が見ても美しく、そして心地よく物と付き合って過ごせるそう。

「少ない」を良しとする価値観。原点回帰のすすめ

昔の日本では物が少なく、人は工夫をして1つのものを色んな用途に利用して使っていたと言います。 少ないことを恥じず、必要最低限のもので暮らしていました。 けれど、文化が成熟すればするほど、大量の物が生活に溢れ、何でも手に入るし1つの物に対して、あまりにも選択肢が多すぎるように思います。

これは、昔読んだちきりんさんの書籍にあったエピソードです。 (確か、「ゆるく考えよう」だったかな〜)

ちきりんさんは、ドラッグストアの歯ブラシ売り場を見て、一体何種類あるのかと驚愕してしまったそう。 この経験、私もあります!全くこだわりがない私は、いつも一番安いやつを買っていますが(笑)、こだわりがある人はさぞかし選びがいがあるでしょうね。 そしてそういう人こそ、今の世の中はまさに至福なんでしょうね!

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そういえば、私は食べ過ぎるとすぐにお腹を壊してしまいます。 お腹を壊すのが、お腹から私に対する、“過剰ですよ”というサインらしいです(でも、つい食べ過ぎてしまいますが・・・)。 「少ないのが良し」いい言葉ですよね。 たくさんありすぎる物ばかりに惑わされず、自分にとっての「一つ」を大切に暮らしていきたいと思います。

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以上、「俯瞰力」ブックレビューでした! そもそもブックレビューを書こうと思ったのは、読書は好きで読むたびに新しい発見があったりするのに、結局いつの間にか忘れてしまって、あまり自分の糧になっていないというか、ただ私の中を通り抜けていくだけなんですよね。

それが勿体ないというか寂しく思い、こうして今回書きながら考える、ということをやってみました。

まだまだ未熟だけれど、他の本にも挑戦していきたいです。