(駄文)ドラマ「モテキ」が面白かった
今更ながら、ドラマ「モテキ」にハマりました。
少し前に起きていた“モテキブーム”。今更ながら乗ってます。 まだDVD2巻目までしか見ていないのですが、期待以上に面白かった。今日はその感想というか、駄文を綴りたいと思います。
男子の妄想「受け身で美女たちにモテたい・・・?」
私は以前からよくジャンプを読むたびに、少年誌によくある“地味でサエない男子なのになぜか美少女たちが寄ってくるというシチュエーション”を見るたび「けっ」とか思っていましたが、あれってやっぱり男子たちの一般的な願望なの?
そしてドラマ「モテキ」にも共通するのは”主人公がひたすら受け身“という部分。
「モテキ」の主人公も常に受け身です。ドラマ内では“草食系男子”と評されていましたが、女性に思いを打ち明けない、行動を起こせない、ひたすら受け身男子。 第一話の時点で既に、女子の一人から「お前からアクション起こせよ!」とキレられています。
まさにその通りで、はっきり言って女子目線で見るとイライラしっぱなし。どんな肉食女子でも、基本的に女性は男性からアクションを起こしてほしいものなのに。
ドラマでは、あからさまに女子たちがOKサインを示しているのにも関わらず、主人公は理屈や言い訳ばかりでウダウダ。女子からすると「いいから行けよ!!」と言いたくなります。笑
ダメ主人公なのに、なぜ共感してしまうのか・・・?
主人公は、ダメ男。29才で派遣社員という設定も底辺男子という感じ。だけどそこまで悲壮感を感じさせない、お調子者っぷりが見ていて楽しい。森山未來という役者もぴったりはまってるなー。
そして彼は、モテないというよりは、こじらせてるという感じだと思う。
彼は自分の気持ちよりも「相手は俺のことをどう思っているのか?」と、相手の心情を気にしてばかり。いや、相手の心情というよりは、“自分の見られ方”ばかりを気にしてる。自意識過剰。だからイラつく。
相手を一途に好きになるというよりも、相手の出方によって自分の出方を変えていくというか・・・ズルい男だ。でもこういう人、いるよねといった感じ。
自己愛が強くてズルい主人公のダメダメっぷりが見てて痛々しく、そういう(思い込みばかりの)恋愛に身に覚えのある人にとっては、なんかすごく共感できる。
私も脳内恋愛ばっかりしてた頃、あったなあ・・・
懐かしいサブカル系ミュージックがいい感じ
見ていてハマったポイントは他にもあって、それは音楽。
主題歌のフジファブリック「夜明けのBEAT」もドラマの雰囲気にはまっててすごくいい感じなんだけど、ちょくちょく差し込まれる挿入歌たちが、「懐かしー!」のオンパレード。私も当時「くるり」や「スーパーカー」とかほどよくサブカルっぽい音楽が大好きだったな。
なるほど、5年前のドラマだから、29才の主人公は80年代生まれってこと。私と同じ世代だ。 就職期に超氷河期で、わり食った世代なんだな。
この世代っていうのは、うまく就職できた人と、そうでなかった人との差がついた世代だと言われている。
ドラマ内で出てくる、主人公の友人の島田という人は、きっとうまく就職できた組なんだろう。 何でも器用にこなす人と、そうでない主人公との差が見ててすごくよく分かる。なぜかモテない人はこのドラマを見て勉強したら、モテるようになれるかもしれない?!
結局、モテるモテないの違いって・・・?
私が”モテ“を語るなんておこがましいけど、思うに、モテる、というか普通に恋人を作れる人っていうのは、自分の分相応が分かってて、ちゃんと自分に合う人を見抜ける人なんじゃないかなあと思う。
主人公みたいに、高値の花を狙いたいっていうのは男子の欲望なのかもしれないけど、たぶんそれじゃダメだ。
ナイナイの“お見合い企画”なんか見ててもよく思うけど、周りから見てると(あの人とあの人はくっつくな)というのは、実はもう大体見えている。
無謀な身分違い恋愛や片思いが実を結ぶことはほとんどない。私も学生の頃は脳内片思いばっかりだったけど、今の自分が過去にタイムスリップできるなら、地に足がついた恋愛をしろよ!と一喝したくなるはずだ。
確かに脳内恋愛も楽しいものだけど。 だけどそれが許されるのは20代前半までだろう。
20代後半になってまでそれをやってる主人公が痛々しくもあり、可愛いとこもあり。 出てくる美女たち(キャストがやたら豪華です)を楽しむ。そういうドラマってとこかな。
次は長澤まさみが可愛いと評判の、映画版も見てみよーと思います!