女子校出身というハンデを背負って生きる
少し前、コラムニストの辛酸なめ子さん(※漢字変換出てこない...)がこのような記事を書いており、思わずうんうんと深くうなづいてしまったのでした。
要するに眞子様は女子校出身で男慣れしておらず、少し優しくされただけで恋に落ちてしまい、なのであのような胡散臭い男に引っかかってしまったのだ、という記事でした。
同じく女子校出身の私も自分の過去の恋愛下手さを振り返ると、やはり女子校出身である影響が強くあったと思わずにいられません。
なにせ中高一貫校なので6年間も男ナシな状態なのです。
家族を抜いて男性と接した記憶は小学生で止まっています。
小学生と言えば、男がまだ子供でガキで少年だった頃でしょう。
そんな男子って精神年齢は低くてちゃんとした会話も無理なわけで、それが空白の6年間を経て、大学生になる頃いきなり大人になっているのです。
このギャップは当時大変なものでした。
女子校出身者が当初、久しぶりに接した男子に対して悩むこと。
それは「どういうふうに接したら(会話したら)いいか分からない...」でした。
だから最初の頃はひたすらモジモジして大人しくしているしかないのでした。
でも周りの共学出身者の女の子たちは実にフレンドリーにフランクに、男子たちにノリよく話しかけています。
そんな様子に女子校出身者たちはなんとも言えない引け目や差を感じてしまいます。
そんな中男子の方からグイグイと来られ、愛あるいじりや優しいフォローなどをされたりすると、それが単なる軽い善意であってもこれはもう恋に落ちてしまうのです。
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私が最初に彼氏ができたのはやっぱりそんな経緯だった気がします。
でもそれはたった3ヶ月間しか続きませんでした。
恋愛の仕方がわからない私は、相手に依存しまくり、束縛しまくり、一瞬でも会えない寂しさにひたすら酔っていたのでした。
そんな重い女がすぐに飽きられてしまうのは今思えば仕方ないこと。
初めての恋愛、初めてのカレシ、初めての失恋...
それは私をとことん打ちのめし、軽く1年は立ち直れなかったように記憶していますが、今思えば仕方ないです。共学出身の女の子が中学生くらいで経験することを、齢19才にしてようやく初体験したのですから。
実に6年間のブランクを大人になって必死に取り戻すような感覚です。
6年間のブランクがある分、男性に大して夢や妄想がひどく、お姫様扱いして欲しいと言う気持ちに現実が追いつかず、付き合っては別れてを何度も繰り返しました。
誰かから好意をもたれても、それを上から目線で試すようにしたりしました。自分が好きになるのはいつも自分がコントロールできないような、遠くにいる男子たちばかりでした。
そんな彼らには遠くから眺めてこっそりときめいたりと、今思うと本当に中学生みたいなことを大学生の頃はずっとやっていました。
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そんなわけで、実際に眞子様の真意は分かりませんが、男性慣れしていない、世の中慣れしていないというのは確実にありそうです。
やはり人は失敗や衝突や痛い経験から学習していく生き物なので、ものすごい箱入り娘で自立した経験が一切ないと、当然のように与えられるものに対しては全く関心を持てず、自分で選んだ唯一のものに執着してしまうこともあるでしょう。
皇族でも自分の選択を貫く権利はあると思いますので、世の中の人たちが一人の女性の結婚問題についてあれこれ批判するのは本当にかわいそうなことだし、人権侵害じゃないかと思っています。
お相手の方は典型的なダメンズだと思いますが、私個人の考えとしてはもうお好きにしていただき、もし失敗や後悔があったとしてもご自分でしっかりと引き受けていただきたいです。それこそが自立というもので、大人になるっていうことなんだと思います。