波のまにまに。〜すなみちな日々。

すなみち@楽に生きる方法を模索中。40代ワーキングマザー。日常の思考の波間からなるべく丁寧に言葉を拾って紡ぎたいなと日々言葉を紡いでいます。

引き続き宮迫問題

引き続き宮迫問題でモヤモヤしているので書く。

 

私は彼のファンでもないし雨上がりのファンでも何でもないけど、とにかく今回の謝罪会見という出来事には痛々しさを感じるし、異様なバッシングの流れに気持ち悪さを感じる。

 

そもそも今回のことの発端を本当に重要な側面から見てみると

 

吉本興業と反社会グループの関わりが噂がされた

・いわゆる直営業を通して、芸人の一部がたまたま反社グループと関係してしまった。

 

ことが、「人間関係のもつれ」やら「芸能界のしきたり」やらと一緒になってごちゃごちゃと絡み合っている。

 

でも所詮、”業界”という巨大な組織に楯突き、生意気にもネットの世界で勝手にデビューしてしまった一個人の話でしょ。

 

「義理」とか「人情」とかの論調って本当に理解できない。

そういった面で本来語っていい人間は、相方や関わってきた人間、テレビ制作者や関係者のみでしょ。

今なぜか気持ち悪いくらい蛍原さん擁護の声が大きいが、彼のこれまでの行動を見ていれば、自ずと彼の立ち位置がわかると思う。

当時、相方の亮さんのために積極的に動いているロンブー淳を見てると、雨上がりの蛍原さんからは「ただひたすら関わりたくない感じ」しか伝わらなかった。

そこにコンビ愛、相方愛なんて微塵も感じなかったよ。

 

***

 

それにしても、顔の見えない「世間」とやらに嫌われたら、こうも叩かれるものなのか...。

彼の場合、メディアや組織が世間の顔のふりをして、叩きに便乗しているのでタチが悪い。

 

テレビ界からのYouTubeサゲも絶対あるでしょ。

ことあるごとに「YouTuberはうさんくさい人間ばかり」「YouTube=お金儲け」「YouTuberは素人でアンモラル」というイメージを植え付けようとしている気がしてならない。

そしてそれは、「大人 対 若者」の構図であり、「古いメディア 対 新しいメディア」であり「既得権益や組織 対 個人の世界」の構図とも見れるよね。

 

そういえば最近、コロナ禍のステイホームの影響で、1人がテレビを視聴する時間よりネットを視聴する時間の方が上回ったというニュースを見たけど、今更?って思う。もうとっくにそうだと思ってた。

それに、ステイホームを前提にするなら、家でしか見られないテレビの視聴時間の方が上回るのが当然だと思うけど、逆なの?って。

 

今後ますますテレビはつまらなくなって、何よりも若い人や子供がテレビを見なくなっているから、依然として古い価値観のままだと、ますます見ていられなくなるだろう。

 

何よりも、こうやって世間でトラブルになった人間を叩いて糾弾して、徹底的に排除してもいいという流れを作ってしまうと、新しい参入者や冒険者や面白いエンターテイネントは作られないんじゃないかなあ。

 

既に子供や若者の間ではネットで発信がデフォルトだし、ネットだったら何かに気を使わなくても自分でできるじゃんということが分かってしまっている。ますますテレビなんて必要ないということになってしまう。

 

今回は吉本が反社会との繋がりにあやうく触れられそうになって、慌てて彼をスケープゴートにして矛先を変えさせたような感じだけど、そんな狭いヤクザみたいな世界でやってても、それはもう時代の流れじゃない気がする。

 

それに、SMAPの解散会見の時と同じで、エンタメの背景にタテ社会、ムラ社会とそれから排除された人たちの構図を見てももう楽しめそうにない。

 

それにしても、「報連相は大事」とか「会社に嘘ついたからこうなった」とかって、宮迫を叩いている人たちが面白すぎる。皆なんでそんなサラリーマン気質なの?

 

自分と重ねて共感した気分になって、「組織に楯突いたらこうなる」んだってことを目の当たりにして、溜飲下げている感じなのかな?

自分ではない誰か(成功者)が大失敗して、それを見てなお反省が謝罪がまだ足りないと、どんどん加速して止まらないのが怖い。

そんなに世間に対して謝ってほしいか?

 

つくづく無実な他人に対して不寛容な社会になったと思う。

次の犠牲者は誰なのか...

よしもとばななが、有名であることがもはやメリットではない時代が来ると言っていたけど、本当にそんな時代が来てるよとつくづく思う。